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2017年8月に黒部湖から入山し、日本百名山である北アルプスの劔岳・立山を縦走してきました
今回はテント泊での縦走です
テント泊での縦走は南アルプス以来1年ぶりです
まずは初日の劔岳登山を紹介します
劔岳の紹介
基本スペック
- 所在県:富山県
- 標高:2,999m
- 日本百名山第48座
深田久弥 百名山からの引用
北アルプスの南の重鎮を穂高とすれば、北の俊英は剣岳であろう。層々たる岩に鎧われて、その豪宕、峻烈、高邁の風格は、この両巨峰に相通じるものがある。
誠に剣岳は、そんな昔から、それを仰ぐ人々の心を高揚する山である。何よりその風采の豪毅にして颯爽たる点である。日本アルプスの高峰にはそれぞれの風格があるけれど、一つの尖端を頂点として胸の透くようなすっきりした金字塔を作っているのは、この剣岳と甲斐駒ケ岳ぐらいであろう。
全く剣岳は太刀の鋭さと靭さとを持っている。その鋼鉄のような岩ぶすまは、激しい、険しいせり上りをもって、雪をよせつけない。四方の山々が白く装われても、剣だけは黒々した骨稜を現している。その鉄の砦と急峻な雪谷に守られて、永らく登頂不可能の峰とされていた。
劔岳 アクセス
利用した登山口
信濃大町駅〜扇沢(バス)〜黒部ダム駅(トロリーバス)〜室堂(ケーブルカー+トロリーバス)
室堂〜劔沢キャンプ場〜劔岳登頂〜劔沢キャンプ場泊
距離:**km
標準コースタイム:**時間**分
標高差:*,***m(最高標高*,***mー最低標高***m)
累積獲得標高:*,***m
信濃大町駅〜扇沢
今回は登山ルートもさることながら、登山口に着くまでが大変です
まずは信濃大町駅から扇沢行きのバスに乗ります
上の写真は朝05:30、バス停から見た信濃大町駅です
前日に車で信濃大町駅に来て駐車場で車中泊をしました
始発バスで扇沢に向かいます
扇沢〜黒部ダム
扇沢に着いたら、次は黒部湖へ向かいます。
お盆休みということもあり、ここの扇沢駅で黒部行きのチケットを買うにも大行列でした
扇沢〜黒部ダムはトロリーバスでの移動となります
黒部ダム〜黒部平〜室堂
トロリーバスの黒部ダム駅からケーブルカーの駅までは少し歩きます
周りには黒部ダムの雄大な景色が広がっています
扇沢のチケット売り場の行列で疲れた身としては、良い気分転換です
人は非常に多かったです
水はかなり少ない状態のようです
私は行かなかったですが、展望台に人が沢山います
ここまでで帰る人もいるのでしょうか
放水は大迫力でした
天気は何とも言えませんが、悪くはありません
ここからケーブルカーに乗って室堂方面へ進みます
途中で乗り物を乗り換えて室堂を目指します
ここはその乗り換えポイントの黒部平です
30分くらい乗り換えで待つので、外で景色を楽しみながら時間を潰していました
ようやく室堂到着です
ここが今回の登山のスタートになります
雲が分厚く、イマイチな天気ですね
登山記録
2017年08月11日に登頂しました
1泊2日の縦走ですが、充電の関係でGPSログは取れませんでした
これも今後の課題ですね
室堂〜剣沢キャンプ場
8:30頃から、ようやく登山を開始します
ルートは室堂〜ミクリガ池〜雷鳥沢キャンプ場〜剣沢キャンプ場を目指します
逆さ立山が見えるミクリガ池
雷鳥沢キャンプ場が見えます
ここも良い雰囲気のキャンプ場ですが、今回はスルーして剣沢キャンプ場を目指します
ルートとしては一度雷鳥沢キャンプ場まで降りてから、正面の山を登る登山道に入っていきます
硫黄と思われるガスが立ち上っていました
また、温泉に入れる山小屋もありました。活火山なんですね
11:00頃に剣沢キャンプ場に到着しました
すぐ下に見えるのが剣沢小屋、谷を挟んで向かいに見えるのが剣山荘です
ガスが掛かっている山の方面が前劔方面です
まずはテント泊の受付をして、テントを張ります
剣沢キャンプ場〜剣岳 山頂
12:00前から剣岳山頂にチャレンジしに行きます
テントはテン場に張って来たので、荷物を軽量化&最小限にしてアタックです
時間が時間なので、無理せず時間を決めて引き返す覚悟で行ってきます
無理であれば、明日の朝から登ることにします
まずは剣沢小屋と剣山荘の間の雪渓をトラバースします
剣山荘が見えてきました
剣山荘の屋根付近から右斜め上に伸びている道が登山道になります
剣山荘です。
遠くに剣沢小屋と剣沢キャンプ場が見えます
ここから先はかなり急いでいたので、残念ながらあまり写真がありません
ガスが濃く、あまりシャッターチャンスが無かったという理由もあります
前劔かな?
とにかく前劔が本当の劔岳山頂と勘違いしていたので、余裕かな なんて思っていたのですが・・・
劔岳山頂は更にその奥でした
初めて劔岳を登る人にとってはあるあるのようですね
岩壁をトラバースしたり垂直に登ったりと、今まで登ってきた山の中で一番の難易度と感じました
帰らずの険よりも断然キツかったです
たどり着いたと思ったら、まだまだ先に続く登山道・・・・
これが有名なカニのたてばいです
超軽量化して行きましたが、途中これは無理じゃないかと思う場面が多々ありました
ここは渋滞が発生しますが、決して前の人を煽らずに、そして自分も冷静になって進みましょう
14時ちょい過ぎに剣岳山頂に到着です
剣沢キャンプ場から2時間15分くらいでした
このペースで行けば16:00前にはキャンプ場に到着できるので時間的には問題ないかな
少しガスっていますが、一瞬展望が見えました
これ以上は戻り時間が遅くなるので、帰路につきます
このくらい晴れていたら最高だったんだけどなぁ
剣山荘と剣沢キャンプ場が見えてきました
ガスが濃くなって暗くなりましたが、16時前には無事戻ってきました
劔岳は予想以上にハードでした。技術の無さを痛感しました
また、自分が何歳まで剣岳に登れるのか少し不安が出てきました
だんだん体力も落ち、集中力も持たなくなってきたら登れなくなりそうです
そう考えると、今当たり前のように登山を楽しんでいる生活が
いつの日か出来なくなるという現実を痛感しました
あとで後悔しないよう、登れる時に登りまくろうと決心した一日でした
劔沢キャンプ場のテン場です
暗くて見づらいですが、写真右側の濃いグリーンのテントが私のテントです
ヒルバーグ のエナンというテントで、軽量化のために今回導入しました
登山テン泊では、このエナンとソウロ(どちらもヒルバーグ )を使い分けています
この日は疲れ切って、すぐに就寝しました
翌日の朝
写真中央に見える建物がトイレです
お盆休みということもあり、結構な人数が幕を張っていますね
おまけ
劔岳は想像以上に難しい山でした
若いうち(言うほど若くはないですが。。。)にチャレンジしてよかったです
今回は時間があったので、室堂から劔沢キャンプ場到着後にすぐ劔岳チャレンジしましたが、
ゆっくり休んで翌日早朝に登るのが正解ですね
天気の崩れやイレギュラーが無かったから良かったものの、少しでも異常事態が発生したら危ないところでした。過信は良くないですね
次の日は、立山に登ります
Sky Hiker


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